作品概要 1972年4月1日から同年9月30日までABC制作ABCをキー局にTBS系で毎週土曜日19時00分から19時30分に全27話が放送された本作よりこの枠はTBS制作番組からABC制作番組に変更になっている 元々は連載終了後に手塚治虫が手塚プロダクションでアニメ化する予定でパイロット版が制作されたしかし虫プロダクションの経営悪化による混乱の中アニメ化の権利を手塚のマネージャーだった西崎義展が取得してテレビ局への放送の売り込みに成功した西崎のテレビアニメ初プロデュース作品であり富野喜幸現富野由悠季の初監督作品となる虫プロ商事のスタッフを中心に設立されたアニメーションスタッフルームで製作されることとなった実際に制作の中心となったスタジオは主に東映動画のテレビアニメシリーズの下請けをこなしていた朝日フィルムで監督の富野は虫プロ系のスタッフが使えなかったと後に述べているそのためキャラクターデザインに東映動画出身の羽根章悦を起用したのも虫プロではなく新しいものに挑むという基本方針の下あえて手塚治虫調ではないキャラクターを選択したものであった こうした製作の経緯があったため手塚は秋田書店版の単行本のカバー袖のコメントでテレビまんがのトリトンは自分のつくったものではない講談社の手塚治虫漫画全集のあとがきで自分は原作者の立場でしかないと読者に断っているこれについて富野は手塚は原作を失敗作だと考えていたのではないかと推察しストーリーの改変についてもかなり自由に任せてくれたとも回想していた アニメ版では原作にあったトリトン族と人間との関わりの部分を切り捨て物語全体の鍵を握るオリハルコンの短剣を登場させて圧倒的な敵を相手に戦闘が成り立つことを説明している本作は鉄腕アトムやリボンの騎士などとは異なり虫プロの色である手塚治虫のスターシステムキャラクターは全く登場しなかった 本作は富野喜幸の初監督作品として守るべきものに追われる主人公主人公たちが作る共同体トリトン族が悪でありポセイドン族が善という善悪逆転の衝撃のラストが後の無敵超人ザンボット3に繋がるとしてしばしば比較される ケイブンシャが発行した大百科シリーズ112 世界の怪獣大百科では本作に出てきた一部のポセイドン族やメドンが紹介されている アニメ史上における評価 本作は宇宙戦艦ヤマト以前に高年齢層に人気を博した作品でアニメブームの先駆者として重要とされる作品である日本で初めてファン主体のテレビアニメのファンクラブが作られたとも言われる作品でとりわけ女性ファンの人気が高かった1972年結成の海のトリトンファンクラブのTRITONがそのファンクラブとされる17さらに録音スタジオにはトリトン役の塩屋翼を目当てに女子中学生や女子高校生が見学に訪れるという後のアニメ声優ブームの先駆けとなる現象も見られた18 後に西崎の宇宙戦艦ヤマトと富野の機動戦士ガンダムが大ヒットしたことで本作は再評価された1978年1月25日にはアニメ愛蔵盤シリーズの1作として本作のサウンドトラック海のトリトンCS7044が発売されオリコンLPチャートで最高4位を記録した
Copyright © 2009-2026